実際に火災が起きた時の対処方法
実際に火災が起きてしまった際はどのように対処すればよいのでしょうか。ここでは、賃貸物件で火災が発生してしまった際の対処方法についてご説明します。
賃貸物件で火災が発生したらどうすればいいか
賃貸物件は自分で購入した物件ではありませんので、火災を発生させてしまうと大家さんへの損害賠償が生じます。また、賃貸物件は基本的に部屋が連なっているため、隣近所の部屋に損害を与えてしまう可能性も高いでしょう。
失火させてしまった場合、なるべく火が大きくなる前に消火したいところです。しかし、消火に気を取られてしまって逃げ遅れた場合は命に関わる危険性がありますので、その辺りは冷静に判断した方がよいでしょう。
賃貸物件で火災を発生させてしまった際は、下記のような対処方法が一例として挙げられます。ただ、一口に「火災」と言ってもその態様はさまざまに異なりますので、ケースバイケースで適切な判断をすることが重要です。
消火器を使って消火する
賃貸物件に消火器を設置している人は少ないかもしれませんが、いざという時のために備えておくのも手です。
消火器があれば小規模な失火が広がるのを食い止めることができ、火災の発生を防げる可能性があります。
そのためには、常日頃から消火器の使い方を学んでおくことが大事でしょう。消火器は決まった手順に沿わないと薬剤が出ませんので、消火活動を行うことができません。
一般的な消火器の使い方は、下記のとおりです。
消火器の使い方
火が発生している7〜8mそばまで消火器を移動させる
↓
黄色の安全ピンを引き抜く
↓
ホースを外し、ホースの先端を火元に向ける
↓
レバーを握って薬剤を噴射させる(なるべく火の根本を狙う)
消火器に入っている薬剤には限りがありますので、なるべく効果的に使うことが大事です。あまりに離れたところから噴射してしまうと、薬剤が火に届く前に切れてしまう可能性もあります。
ベランダから逃げる
自分で消火するのが難しい場合、安全第一で火元から離れましょう。火災が発生した場合はベランダから逃げることも多いかと思いますが、その際には避難用のハッチを利用したり、隣との隔壁を破って逃げたりするケースもあります。
ただ、こちらも普段は体験する機会がないため、いざという時に手間取ってしまうかもしれません。ベランダの隔壁は意外と破りにくいケースもありますし、焦っていると避難ハッチを開けるのも難しくなるでしょう。
火災が発生している緊急時に冷静になるのは難しいかもしれませんが、焦れば焦るほど判断力が失われてしまいます。逃げ遅れは死に直結する可能性がありますので、なるべく焦らず、落ち着いて行動することが大切です。
可能であれば、普段から緊急時のシミュレーションをしておくのもよいでしょう。
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