
FP(エフピー)とはファイナンシャルプランナーの略称で、昨今はFPが在籍する保険ショップやFPによる有料相談サービスが増えています。
賃貸住宅で加入する火災保険選びだけでFPへ相談する必要性は低いですが、生命保険や医療保険、貯蓄・資産形成、マイホーム購入などのライフプランを幅広く相談したい方へおすすめです。
また、火災保険の販売に最低限必要な損害保険募集人の試験よりも、FPの方が資格を取得する難易度が高いので、FPは豊富な知識を持っていると評価できます。
昨今は複数社の生命保険と損害保険を扱う保険ショップにFPが在籍しているケースが増えています。
保険ショップではFPへ無料相談できることが多く、損害保険募集人とFPの資格を持ったスタッフが複数の保険商品の中から最適なプランを提案をしてくれます。
ただし、保険ショップは保険加入による手数料収入で運営しているので、何かしらの保険へ加入させようと考えるスタッフが多いです。
一部ではFP3級しか持っていないスタッフや実務経験が浅いスタッフが在籍していて、保険ショップのFP相談はスタッフによる品質差が大きい傾向があります。
FPによる有料相談サービスは、主に特定の金融機関と保険代理店に属さない独立系FPが提供するサービスです。
金融商品や保険の販売を行わないため、中立な立場でプロならではの助言をしてもらえます。
有料相談を提供しているFPは2級以上の資格を保持していることが多く、幅広い保険商品の知識を持っています。
相談料の相場は1時間あたり5,000~10,000円です。
火災保険選びだけで相談するには高コストですが、生命保険や住宅関連費用、子育て費用、老後へ向けた資産形成などをトータルで相談したい方にオススメです。
また、大きな契約をする前のセカンドオピニオンとして有料FP相談を利用する需要があります。
FPの資格は1~3級の国家資格とAFP・CFPによる民間資格があります。
国家資格は日本FP協会と“きんざい”による2つの試験実施団体がありますが、どちらで取得していても資格の価値は同じです。
難易度は簿記検定よりも若干簡単な程度とされていて、FP相談サービスを提供する実務で評価されるのはFP2級以上だと言われています。
AFPとCFPは民間資格ですが、国家資格と同じ日本FP協会が認定するため、価値が高い資格として扱われています。
AFPは「アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー資格」の略で、FP2級技能検定がAFP資格審査試験を兼ねていて、AFPは2年毎の資格更新が必要です。
主にFP2級を取得した人が更なるステップアップとして取得されています。
CFPは「サーティファイド ファイナンシャル プランナー資格」の略で、AFPより更に上の位置付けになる国際資格です。
難易度はFP1級と同等程度とされていて、FP1級とCFPのダブルライセンス取得者はFPの最高峰だと評価できます。
1級やCFPの資格を保持しているFPは、保険ショップではなく独立系FPとして活躍する方が多いです。
また、FPの資格は士業など他の仕事をしている方が取得する需要があります。
FPへの相談は需要が高まっていて、FPの資格保持者も年々増えています。
ただし、FPは火災保険だけではなく幅広い金融商品と保険商品の知識が求められる仕事で、FP2級もしくは3級を持っていたとしても、最適な火災保険プランを提案できるとは限りません。
損害保険募集人だけよりFPの資格も持っていた方が信頼できますが、FPの言うことは何でも間違いないと決めつけてはいけません。
まずは保険ショップなどで無料相談を受けてみて、不安があれば独立系FPへの有料相談を検討するとよいでしょう。
相談するFPを探す際は、保有している資格の種類と経験年数を確認しておくことが大切です。